高知民族について

高地民族は山岳民族とも呼ばれ、タイ北部の山間部を中心に暮らしています。
高地民族には、ラフ族、アカ族、カレン族、モン族、ヤオ族、リス族などの十数部族以上の民族がいます。
各々が独自の文化、言語を持っています。
彼らは焼畑耕作をしながら山々を移動し暮らしていましたが、その山々にも国境線が引かれ定住を強制されました。
さらに、地球温暖化の原因とされる森林伐採、焼畑の開拓が禁止されました。
彼らの中には政治的・経済的な事情により、ミャンマーやラオスからタイに移り住んできた人もいます。
現在でも高地民族はタイのほかに中国、ミャンマー、ラオス、ベトナムでも暮らしています。

どうして高地民族はタイ国籍を持っていないか?

以前、高地民族は焼畑耕作をしながら山々を移動し暮らしていました。
しかし、国境が定められたためにタイ、ラオス、中国、ミャンマー、ベトナムの地へと分けられてしまったのです。
そのため彼らは世界の人口の約70億人に数えられていない人も多く、
タイ国籍を持っていない人が今もなお20~30%もいるのです。
タイ国籍(ID)には、山から麓まで降りられるもの、隣の市または県に行けるもの、海外へ行けるもの等、
種類は様々です。もし国籍を持っていないことが警察に見つかってしまうと、罰金を課せられます。

高地民族の現状

独自の文化・言語を持つ高地民族はタイ語を知らない人がほとんどで、自分の民族の文字も書けない人が多くいます。そのために騙され、かつては人身売買や臓器売買等の被害に遭うこともありました。

 

山の人々は認められた土地を耕作し生計を立てています。さらには重労働に見合わぬ不安定な収入のために山を離れ、都会へと出稼ぎにいく人も増えてきました。そのために段々と独自の文化が失われてきており、
HIV感染、離婚家庭の急激な増加が今現在大きな問題となりつつあります。

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